自らの死を悟った飼い主が、飼っていた猫の身を案じ、すぐに良き飼い主が見つかるように書いた手紙が公開され、人々の涙を誘った。
この女性が飼っていた5歳の猫、内気なスージーさんは、今年5月、女性の遺言通り彼女の死後、息子によってモンゴメリー郡動物サービス里親センター(Montgomery County Animal Servies and Adoption Center)へと連れてこられた。 オレンジ色の縞模様がチャーミングなスージーさんは、元飼い主女性が亡くなる前に書いた手紙を携えていた。そこには将来の飼い主宛にスージーさんの習慣や性格、外出が苦手であることなどが綴られていた。
その手紙によれば、スージーさんは家で一緒に飼われていた犬には完全に気を許すことがなかったという。しかもインドア派でシャイな性格から打ち解けるまでに多少の時間がかかるかもしれないが、必ずよき伴侶になってくれことを保証すると、元飼い主からの約束まで記されていた。
「スージーは少し変わっていますが、私はこの子と毎日をとても楽しく過ごしました。人に寄り添うのが大好きですが、ボス気質もあります。撫でられるのが好きです。ほとんどは私のベッドで過ごしますが、私の居場所は常に把握しているようです。あなたが私と同じくらいスージーと素敵な時間を過ごせますように」と手紙は結ばれている。
スージーさんがこの施設にきた当初、内気な性格のスージーさんは脱走を試みたり、スタッフから隠れたりして、保護施設の新しい環境に慣れることができなかった。だから一刻も早く引き取り手が現れてスージーさんが施設から出られるようになりますように、と里親センターのキャサリン・ゼンザノさんはは願っていた。
「この手紙がスージーや、同じ状況にある他の猫たちの助けに少しでもなるのなら、喜んで公表しますよ。だって、きっとたくさんの人々が胸を打たれるでしょうから」とゼンザノさんは語っている。
元飼い主の女性が綴った手紙の封筒には、「スージーの里親さまへ」とある。
親愛なる友人へ
私の親友スージーを引き取ってくれてありがとう。この子は3匹きょうだいとして生まれました。2010年11月15日が誕生日です。我が家へやってきたのは2010年12月1日のことです。この子が新しい家の場所をしっかり憶えたと私が確信するまでは、家の外には出しませんでした。家から出た後、4日間も帰ってこなかったのよ。もう二度と会えないかもしれないと思ったわ。4日目の晩、ひどい雷が鳴っていました。雨は降らずに、轟音だけが響いていた。翌日の朝になってスージーを呼びに行ったとき、また会えるなんて期待していませんでしたが、この子は駆け寄ってきました。一緒に家の中に入って、それからは私と一緒じゃない限りは外出しようとしなくなりました。インドア派になったのね。
スージーはどんな人でも、どんな物でも怖がります。とても臆病な子なんです。この子が私は友達だって分かってくれるまでには6〜8ヶ月もかかったんですから。
ずいぶん時間をかけて、この子を外に出そうと頑張ってみました。でも、私と一緒でなければ、表に行こうとはしません。多分、私が一緒に散歩に行ければ、スージーも外に慣れたのでしょうが、私は体が不自由なので玄関ポーチから離れるには不安定すぎるんです。私と一緒にいる限りは、この子もポーチにいます。この子の精一杯は玄関ポーチの隣にある庭に出ることです。私が散歩に行ければ、きっとスージーも付いてくるでしょうね。
スージーが家の犬と仲良くなれたら嬉しかったのだけど、犬とは少し距離を置いています。それでもスージーはなんとかうまくやっていこうとがんばっていたようで、家に2匹だけにしても、心配したことはありませんけど。
スージーは少し変わっていますが、私はこの子と楽しく過ごしました。人に寄り添うのが大好きです。ちょっとボス気質もありますがツンデレで撫でられるのが好きです。ほとんどは私のベッドで過ごしますが、私がどこにいるのか、常に私の居場所は把握しているようです。あなたが私と同じくらいスージーと素敵な時間を過ごせますように。
私の親友スージーを引き取ってくれてありがとう。この子は3匹きょうだいとして生まれました。2010年11月15日が誕生日です。我が家へやってきたのは2010年12月1日のことです。この子が新しい家の場所をしっかり憶えたと私が確信するまでは、家の外には出しませんでした。家から出た後、4日間も帰ってこなかったのよ。もう二度と会えないかもしれないと思ったわ。4日目の晩、ひどい雷が鳴っていました。雨は降らずに、轟音だけが響いていた。翌日の朝になってスージーを呼びに行ったとき、また会えるなんて期待していませんでしたが、この子は駆け寄ってきました。一緒に家の中に入って、それからは私と一緒じゃない限りは外出しようとしなくなりました。インドア派になったのね。
スージーはどんな人でも、どんな物でも怖がります。とても臆病な子なんです。この子が私は友達だって分かってくれるまでには6〜8ヶ月もかかったんですから。
ずいぶん時間をかけて、この子を外に出そうと頑張ってみました。でも、私と一緒でなければ、表に行こうとはしません。多分、私が一緒に散歩に行ければ、スージーも外に慣れたのでしょうが、私は体が不自由なので玄関ポーチから離れるには不安定すぎるんです。私と一緒にいる限りは、この子もポーチにいます。この子の精一杯は玄関ポーチの隣にある庭に出ることです。私が散歩に行ければ、きっとスージーも付いてくるでしょうね。
スージーが家の犬と仲良くなれたら嬉しかったのだけど、犬とは少し距離を置いています。それでもスージーはなんとかうまくやっていこうとがんばっていたようで、家に2匹だけにしても、心配したことはありませんけど。
スージーは少し変わっていますが、私はこの子と楽しく過ごしました。人に寄り添うのが大好きです。ちょっとボス気質もありますがツンデレで撫でられるのが好きです。ほとんどは私のベッドで過ごしますが、私がどこにいるのか、常に私の居場所は把握しているようです。あなたが私と同じくらいスージーと素敵な時間を過ごせますように。
里親センターのフェイスブックによれば、スージーさんの里親はまだ見つかっていないそうだが、センターではこの手紙を公開することでスージーさんによき伴侶が見つかることを願っている。
via:elitedaily・原文翻訳:hiroching
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コメント
1. 匿名処理班
良い飼い主さんが、見つかります様に。
2. 匿名処理班
この子はとても愛されていた
っていうのが伝わっていいな
どうしようもない事情で手放さなきゃならなくなったら見習おうと思う
その時は、たくさん撮った写真も手紙に添えようと思って写真見直したら妖怪みたいなのしかなくて草
3. 匿名処理班
泣ける……
4. 匿名処理班
飼い主さんが亡くなりスージーさんも寂しいでしょうね…。
早く素敵な家族と巡り会えますように!
5. 匿名処理班
切ない
6. 匿名処理班
どうか、どうかこの子が新しい飼い主さんと幸せになって
旧飼い主さんの心が安らぎますように…
7. 匿名処理班
息子が引き取らないのは何か事情があるのかな
8. 匿名処理班
動物を飼うのを諦める理由のひとつがこれだなぁ。
先に死なれるのも辛いが自分の方が先に死んだ場合のこと考えると無理だわ、と思う。
カメとかフクロウとか寿命の長い動物だと子供や孫をいっぱい残して誰かに引き取ってもらうしかないのかな。
遺品整理業者の人の書いた本に、猫をたくさん飼ってた人の遺品の整理に行って、ドアを開けたら猫が一斉に飛び出してみんな逃げてしまって、ちょっとほっとした(保健所に引き渡さなくて済むから)というエピソードがあった。
他人に「処分」してもらうような事態だけは避けたいよね…。
9. 匿名処理班
息子に引き取ってもらう/息子が引き取ろう、とはならなかったんだね。
10. 匿名処理班
※9 ※11
息子には息子の人生もあるしな。すでに自立しててパートナーや子供がアレルギー持ちやネコ嫌い、もしくは鳥飼い魚飼いの可能性もあると思うよ。一人暮らしのお母さんが後で飼い始めたとか。すべての人が動物好きとは限らないからね。
11. 匿名処理班
独り身の自分が動物を飼わない理由…自分に何かあった時に助けてやれないから。
12. 匿名処理班
動物好きな方は動物保護してる場所が出してるカレンダーなどを買ってあげるとよい。
小さな善。
13. 匿名処理班
元の飼い主が何歳で死んだのかわからんがある程度歳を取ったらペットより自分が先に逝く事があるからペットの飼育は諦めるべきだね
自分がら死んだら誰かに託すなんてのは無責任な甘え
14. 匿名処理班
ツンデレてw
15. 匿名処理班
エサの好みや性格を教えてくれるのは本当にありがたい。
でも私は、この細々としたエピソードを綴った長文の手紙がついてくるのは…微妙な気分になるかも。
嫌なこと書いてごめんなさい。
この猫さんはいい飼い主見つかるといいね。
16. おっつぁん
広い世界で、偶然同じ時代に生まれ、偶然出会い、共に寄り添い、共に生きた。
命あるもの同士、別れは必ず来る。
人だろうと動物だろうと。
身近な命を大切にしたい。
17. 匿名処理班
凄く愛情を注がれた子と言う事は伝わるしかし貰い手になる方としては逆に重く感じ取れてしまいそう。聞くだけには良い話だと思う。
18. 匿名処理班
ツンデレでちょっとわろた
19. 匿名処理班
※13
だけど母親がそこまで可愛がっていた猫なら、せめて里親探しをして・・・るのかもしれないか。
20. 匿名処理班
犬の方はどうなったんだ
21. 匿名処理班
里親募集サイトを見ると時々同様のものがある
飼い主に末期ガンが発見されたため・・・とか
その猫が若い猫じゃなかったりして、里親になってくれる人がいるかどうか思うと
胸が痛む
22. 匿名処理班
確かに自分のほうが先に死ぬだろうと分かっていても動物を飼うのは無責任かもだけど
ペットを飼うと言うこと自体が人間の身勝手と無関係ではないと思う
理想的な状態でペットを飼えてる人が全体の何割いるんだろうか
狭い家、庭の無い家で大きい犬を飼う、仕事を持っている人が一日中ペットを一人にする
気候の合わない場所で飼う、ペットに悪影響のでる品種改良
産まれてから一歩も外に出ないで死んでいく猫は果たして幸せなのか?
虚勢されることは本当の意味で動物愛護なのか?
それでも人は自分が癒やされたいという理由でペットを飼う
だから一人の老婦人が癒やしを求めたからといって、他の誰かが責める事は出来ないと思う
彼女は彼女なりに精一杯のことはやったのだから
23. 匿名処理班
※18はマイナスついてるけどホントにそう思うよ
実際自分は50半ばで、今から飼ったら責任持てないから
この先はどんなに寂しくてもペットは飼わないつもり
24. 匿名処理班
スージーさんが心安らげる飼い主さんが見つかると良いなぁ
25. 匿名処理班
犬はどうなったんだろうか…
26. 匿名処理班
この人みたいに自分が死んだ後のことまで考えてるなら
最期の時を動物と共に過ごすのは悪くないと思う
27. 匿名処理班
うちの還暦すぎた両親が猫を貰うとき、子供である私たちにいざという時があったら、その子を引き取って貰いたい旨相談された。家は旦那も子供たちもいざという時は引き取って育てる事を告げて、やっとジジババは猫の里親になりました。家族になるんだからいざというときの引き取り手の覚悟は必須だと強く思う。綺麗事じゃないよ。
28. 匿名処理班
この字、まさに病人の字だね。少し歪んで明瞭ではない
それでも“相手が読みやすいように”との思いを込めて
おそらくこの人にとって最大限丁寧に書いてるのが
とても伝わってきて泣けた
29. 匿名処理班
※2
あなたがその大事なにゃんことそんな寂しい別れ方をする日が来ないようにって祈るよ!
30. 匿名処理班
飼い主志願者の家庭環境をちゃんとチェックする保護団体なら俺に犬や猫を譲渡はしないだろうな
独身だしいざという時代わりに世話してくれる人もいない
だから自分から飼うこともしない、仕方ないね
31. 匿名処理班
やばい、俺も手紙書いて置かなきゃ!
家の猫様の為に。
32. 匿名処理班
50すぎたら責任持てないから飼わないなどと言わずに
スージーさんのような身の上の大人の猫を飼おうよ
震災のようなことがあれば他人の善意しかあてにできない状況になるわけで
年取ったら年取った犬猫引き取って暮らすとかいいと思うんだけどな
33. 匿名処理班
死ぬことよりも、この子と別れることのほうが辛そうだ…。
34. 匿名処理班
すでにペットの老人ホーム的なものもできてるんだっけ
お金を払って、自分が死んだあとのペットの世話をしてくれる施設
35. 匿名処理班
※23
同感。
良い事なんだと思うし、
愛情はよくわかるけど… たしかに、ちょっと重いね。
手紙には性格の箇条書き(引っ込み思案・人見知り・散歩が苦手・ご飯やシャワーの好み)と
【とっても良い子です。大切に可愛がってください。】の一言くらいが
丁度いいかもしれないね。
私はアレルギーがあるからペットは飼えないけど、
良い勉強になった…。
誰かが思い立って行動してくれるから、それを元により良い案や工夫が生まれるんだよね。
36. 匿名処理班
※40
確かにあまり先が長くない子に居場所と暖かさを与えてあげる事は出来るよね
37. 匿名処理班
※40
保健所の犬猫を取材した番組を見てた時、
70前後くらいの老夫婦が10歳は超えてるようなシニア猫を引き取って
同じようなことをスタッフに話してたな
さすがに90歳過ぎで里親になれとは言いにくいが、ある程度は年齢にかかわらず
飼える環境のある人が里親になってくれるに越したことはないと思う
38. 匿名処理班
スージーさんが幸せになりますように
39. 匿名処理班
※2
そうなんだよ。
メチャメチャ可愛いのに、猫って案外写真映りわるいー(カメラマンの問題?)
40. 匿名処理班
子を託す親のような気持ちか…
41. 匿名処理班
なぜ外出が苦手か、なぜ手放すことになったのか、少し重くても察してくれればほんとに大切に飼ってくれる人がいるかもしれない。ただ飼い主が飼えなくなった人見知りの猫、で同情から引き取るより愛されてたことと性格を十分知る方がいい。息子は犬を引き取ったのかもしれない。里親は見つかったのかな?