モロッコの東にあるチェビ砂漠で新種のクモが発見された。このクモはかなり特殊な運動能力を持っており、回転草(タンブルウィード)のごとく、体をクルクルと回転させながら移動するというのだ。
このクモはフリック・フラック・スパイダー(学名:Cebrennus rechenbergi)と名付けられた。回転して移動するクモは、過去にゴールデンローリング・スパイダー(golden rolling spider)という種が記録されているが、このクモが素早く転がって動けるのが丘を下る時だけである。
今回発見された種は地面を自分の力で移動し、平らな地面でも登りの斜面でも転がって移動できるのだ。また、回転して移動することでと、歩く時に比べ2倍も早く動けるのだという。その速さは秒速2m(時速7.2km)。天敵が近づいてきたときにこの方法を使ってすぐ逃げられる。
GIFアニメーションで
さらにこのクモは、もう1つ変わった特徴を持っている。糸を使って砂に筒状の構造を作り上げるのだ。これによって、直射日光や捕食者から身を守っている。
新種認定されたCebrennus rechenbergi
このクモの発見者である生物工学の専門家インゴ・レッチェンベルグ氏は、跳ねるように動く姿に感動し、このクモを基に新しいロボットを開発した。このロボットは、ベルベル語でクモを意味する”Tabacha”にちなんで”Tabbot”と名付けられた。このロボットは地面を歩き、また回転することもできる。レッチェンベルク氏はこのような運動をするロボットは、海底や火星を探索するのに役立つかもしれないと考えている。
フリック・フラック・スパイダーと開発されたロボットの動画
via:iflscience・原文翻訳:Copris
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コメント
1. 匿名処理班
パンジャンドラムかな?(錯乱)
2. 匿名処理班
見事なものだが、俺はこのクモが2倍速で転がって迫ってきたら悲鳴をあげて逃げ惑うよ。
3. 匿名処理班
風に翻弄されてるようにしか見えない
4. 匿名処理班
方向転換(ハンドル)と制動方法(ブレーキ)の問題を解決すれば充分に探査用ドローンとして使えますね。軽量にまとめられるから複数台をコンパクトに格納して持ち運び、目的地で一斉に周辺を探査する場合に有効な駆動方式だと思います。
5. 匿名処理班
全然再現できてないのがウケる
6. 匿名処理班
クモはすごい
けどロボットの方は…うん…
7. 匿名処理班
遺伝的アルゴリズムで作った生物の動き似てる気がするなぁ
anlifeのやつとかホントそっくり、やっぱ最適化したらあんな感じになるのか…?
8. 匿名処理班
バク転で移動出来る奴は俺の憧れ。
9. 匿名処理班
昔、人工知能の研究で前後二つの足をつけた機械が、
最終的に編み出したのが回転だったのを思い出したわ。
10. 匿名処理班
こういうユニークな生き物は、テラフォーマーズに登場したらどんな能力なのかつい考えてしまう
11. 匿名処理班
この人、自由だねえ
12. 匿名処理班
蜘蛛とロボットが全然何も似てない・・・・
13. 匿名処理班
勝手な物言いかもしれんけど、クモには他の種と一線を画すような生き物としての奥深さを感じるんだよな
こいつらの発想力、生態の多様性柔軟性は一体どこから生まれてくるんだろ
14. 匿名処理班
チックンタックンのギジギジの移動に近いじゃないですか!
30年前に思いついてるとは…石ノ森章太郎先生は天才だ。
15. 匿名処理班
これあれだろ?西部劇でよく転がってる草みたいなの
16. 匿名処理班
子蜘蛛が生まれたら、こうだ!こう転がるんだ!! と転がりながら教えたりするのかな〜
17. 匿名処理班
このロボットの再現性の無さは回転する移動足が着地したとき、
本体が地面から離れないことかな。
移動足をそれぞれ違う長さで地面を蹴る様にして本体を高速回転させれば、
ジャンプしながら移動しそうだけどなぁ。
イメージはタイヤが坂を弾みながら転がってゆく感じかな。
それが平地でできれば移動速度は凄いだろうな。
18. 匿名処理班
身体手裏剣
19. 匿名処理班
ロボットのムービーの日付が2010年になってた
20. 匿名処理班
坂を下っているようにしか見えないのだが
21. 匿名処理班
移動も凄いが巣が想像の上だった
ttp://www.sci-news.com/biology/science-cebrennus-rechenbergi-spider-morocco-01903.html
22. 匿名処理班
蜘蛛的パルクール
23. 匿名処理班
こんな変なやつが見つかる度生きててよかったと思う
24. 匿名処理班
※8
昔ニコ動でこんな動きする人工生命見たことあるなと思ったけどanlifeってシミュレータがあるのか
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm6392515
まさか自然界に実在するとは・・・
25. 匿名処理班
※9
どっちかというとバク宙じゃなくて前転宙返りじゃない
26. 匿名処理班
側転で転がってるのかと思ったら前転か
人間の大きさにしたら時速何キロくらい出てるんだろう・・
27. 匿名処理班
普通に歩いたほうが。。。
28. 匿名処理班
車のバギーのような横転だな
29. 匿名処理班
側転かと思ったら前転してるのか・・・って書こうとしたら同じ事書いてる人がいたwww
目が回らないんだろうか
ロボットの方は障害物が少ない砂漠でしか動きそうにないね
30. 匿名処理班
良かった
ロボットが再現できてないって思ったの俺だけじゃなくて
31. 匿名処理班
黒い木目指輪
32. 匿名処理班
gifみてたらもぅ一回!もぅ一回!って自動再生された。
巣が一瞬ゼル伝のライクライクに見えてビクッてなった。
33. 匿名処理班
※16
汎用性の高い長い脚を種として標準装備していることと、同じく汎用性の高い糸を生物の歴史の早い段階で身に付けた事が大きいと思う。つまり環境への適応力が他の生物より格段に高い。
生まれてすぐ子蜘蛛が風に乗って拡散する事や、糸の使い方によって色んな生き方ができる事も奥深さの理由だと思う。