飢えた15頭のライオンから餌を奪う、ライオンに寄生して生きる人々（アフリカ）

　寄生は、共生の一種であり、ある生物が他の生物から栄養やサービスを持続的かつ一方的に収奪する行為である。その中でも、他種が捕らえた餌を奪ったり、盗むものをは「クレプトパラサイティズム（盗み寄生）」と呼ばれている。

　自然界ではよくある寄生形態で、特に鳥類の餌や巣材の横取りなどが知られているが、アフリカでは、ライオンの狩った獲物の肉を人間が奪うという行為が良く行われているという。この映像は3人の男性が15頭のライオンの群れが捕獲した動物の肉を食べていたところを襲い、その肉の一部を持ち帰っているものである。

ソース：How to steal food from a pride of 15 hungry lions

　映像では3人の男性が手慣れた方法で、ライオンの群れからエサを略奪している様子がわかる。肉食獣に襲い掛かるという行為は、一歩間違えれば命を落とす危険性もあるわけだが、アフリカでは、人間が動物の狩った獲物を奪ういとう「盗み寄生」は頻繁に行われており、獲物を奪われる動物は、ライオンの他に、ハイエナ、チーターなどがあげられる。 　中にはライオンを殺して餌を奪うというような過激な略奪行為もあるようで、人間による「盗み寄生」があまりにも頻繁に行われると、ライオンなど肉食獣の個体が減少し、アフリカの生態系を脅かす危険性があると生物学者らは警告を促している。

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