第2次世界大戦時にポーランド軍に従軍した、ポーランド第2軍団第22弾薬補給中隊所属のシリアヒグマ「ヴォイテク」(オス・1942年 - 1963年)。
イランで生まれたヴィオテクは生後1歳に満たない時期にポーランド陸軍に引き取られた。兵士たちは空になったウォッカのビンにコンデンスミルクを入れ、ヴォイテクを育て上げた。行動を共にできるよう兵士として登録し、迫撃砲を運ぶよう訓練した。かの有名なモンテ・カッシーノの戦いにおいて、ヴォイテクは大砲の弾を運ぶ運搬作業に従事し功績をあげた。第二次世界大戦が終結すると、第2軍団に従ってスコットランドへ送られ、晩年はとエディンバラ動物園で穏やかな日々をすごし1963年12月、22歳で亡くなった。
スコットランドでは、ヴォイテクの偉業を後世に残す為、クマのブロンズ像を建てる動きが広がっており、基金を集める為の財団法人「ヴォイテク・メモリアルトラスト」が設立され、スポンサーを募っているという。
成獣となり体重113キログラム、体長1.8メートルに成長したヴォイテクは、正式に「兵士」として従軍し、他の兵士とともにテントで眠り、特別製の木枠に入ってトラックで移動した。多くの証言によれば、モンテ・カッシーノの戦いにおいて部隊の一員として弾薬を運び、決して弾薬箱を落とすことは無かったという。ヴォイテクの人気を認め、司令部は「砲弾を持つクマをかたどった紋章」を第22中隊の公式シンボルとすることを承認した。
ヴォイテクは多くの兵がそうであるようにビールやタバコが大好きだったそうで、元ポーランド兵でスコットランド在住のAugustyn Karolewskiさんは「大きなイヌみたいだった。だれもやつを怖がることなんかなかった」と語り「やつはたばことビールが好きだった。そこらの人間の男みたいに瓶ビールを飲んだんだ」と語ったそうだ。
エディンバラの動物園に移ってからも、かつての戦友だった兵士たちはそこを訪れ、ヴォイテクのいる檻の中にタバコを投げ入れていたという。ヒグマの寿命は約20〜30年であると言われているから、ヴォイテクは、特殊な環境下でも天命を全うすることができたようだね。
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コメント
1. ;
おもしれえ話だな
イランにもクマっているんだな
2.
なんて素敵なお話でしょう♪
タバコの差し入れしてやりたいわ
3.
動物からしたら迷惑な話だけど
戦死しなくてよかった
4. 774
タバコ食べるんですかね
5. 長屋の熊さん
ビールは分かる。
タバコはどういう風に吸うんだろ?
6.
生き通したのか、よかった
こういう話って動物が死んだら異様に心が痛む
なんでだろうね?
7.
ヴぉ・・ヴぃ
8.
熊の手も借りたい状況だったんだな
9.
噛みタバコか。
10.
22歳って凄いな
11. じえんど。
ウハァ・・泣ける話
12. たかじゅん
(`;ω;´)ゞビシッ!!くまー上級大将殿に敬礼!
13. みあきち
熊の体ならもしも八甲田山のような酷寒でも、迫撃砲をそれほど苦労せずに運べそうに思えるな。動物園では妻になる雌をあてがわれて子供を設けることはなかったのかな?
14.
パルモはん、記事が何箇所か誤字って「ヴォイテク」じゃなくて「ヴィオテク」になってまっせ
15.
これは、戦争という時代に生きた一人の男の物語である。
16. あ
※6
そうそう
人が死ぬよりも
動物が死ぬ方が心が痛むよね(笑)
17. ワン公
格好良過ぎwwww
18. ば
韓国ドラマの戦記もので見たけど、殺人クマ軍団を敵陣に突入させて大混乱とかどこの秘密兵器だっけ
古代中国とかでやってそうだけど
19.
お前・・ヴォイテクぅ・・ヴォイテクじゃないかあああ(´;ω;`)ブワッ
20. たかじゅん
ヴォイテク軍曹が
悪いナチスの乗った4号戦車を徒手格闘でやっつけたのは有名な話
ついたあだ名は「タイガー殺しの熊」。
21. ま
はたたてたのこいつなの?
22. まれー
>>18
>比較的小型サイズのクマだからこうなった気がするな
そう思う。
だから、もっと小型サイズである
マレーグマ(成獣でも150cm程度)を家畜化したらよい。
きっと人間の役に立つ面白い動物になるぞ。
23. 匿名処理班
うんうん、平和が一番。
24. 匿名処理班
×天命→○天寿