群れる 蝗害(こうがい:大群で移動し作物を食べつくす)を起こすことで知られるサバクトビバッタの社会生活は、ネットに住んでいる一部の人々(ネットイナゴと呼ばれているそうだ)と大変良く似ていて、平常時は周りとの接触を避け、誰も寄せ付けずに孤独を満喫しているのだが、なんらかのきっかけでスイッチが入ると大勢の仲間と楽しそうにつるんで集団で何かをやらかしたりするそうなんだ。

 そんな「群れる」と「孤独」を切り替えるトビバッタのスイッチの役割を果たす物質の存在が、最新の研究で明らかになったそうなんだ。

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【バッタの大群化はセロトニンが引き金】
【バッタが群れとなる原因は脳内物質セロトニン、英研究 】

 その物質とは、脳内化学物質のセロトニン。セロトニンは、ほとんどの動物に共通して存在する神経伝達物質である。 セロトニンは人間の行動や他者とのかかわりに大きく影響を及ぼすものだが、これと同じ化学物質が、内気で孤独を好む昆虫を大集団に団結させるのだ。

 イギリスにあるオックスフォード大学のスティーブン・ロジャース氏によると、孤独モードにいるトビバッタに対し、群れ群れモードにいるトビバッタからは、通常の3倍もの量のセロトニンが検出されたのだそうだ。

 通常は孤独モードにいるトビバッタは、2つのきっかけにより群れ群れモードのスイッチが入る。1つは長期間ほかのトビバッタの姿を見てそのにおいをかいだときであり、もう1つは後ろ足を継続的に押されたときなのだそうだ。

 トビバッタは普段は互いを避けるようにしているので、非常に耳障りな大群を形成するのは緊急事態に限られる。例えば、砂漠で予期せぬ雨が降ると植物が異常発生する。それにより、トビバッタの生息数が急増する。しかし、雨が降りやみ豊かな土地が衰えだすと、トビバッタは残された緑のある小さな土地に密集するようになる。

 その結果、1.他のトビバッタのにおいを嗅ぎ、2.密着状態であることから後ろ足を継続的に押されるという、スイッチ切り替え条件が重なり、セロトニンがどくどく流れ、群れ群れモードスイッチオン!緑色だったバッタは鮮やかな黄色に変わり、筋肉も増強し、数十億匹規模の大集団となって、餌を探して約100キロメートルの距離を5〜8時間飛びまわるニュータイプとして生まれ変わるのだそうだ。

 
 関連:サバクトビバッタの大群



 人間の場合にもセロトニンレベルが低下するとうつ状態になると言われているし、その逆もしかり。今回のこのトビバッタの研究はネット生態系を理解する手助けにもなるのかもしれなかったりならなかったり。


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コメント

1

1.

  • 2009年02月01日 13:48
  • ID:FLbuQnU80 #

バッタですらオフで群れるというのにお前らときたら・・・

2

2. まれびー

  • 2009年02月01日 14:08
  • ID:74AgRgsa0 #

人間だと
集合的沸騰とかいうやつだっけ

3

3. J

  • 2009年02月02日 11:42
  • ID:C6pnh0xT0 #

こういうのを研究するときってさどうするか知ってる?
ジューサーに大量にバッタを入れてすりつぶしてミンチにして、分析するんだぜw
おえww

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